ひとりあそび

読んだ本、プレーしたゲームなどの感想を中心に綴っています

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恋と悪魔と黙示録 恋咲く世界の永遠なる書 /糸森環  


人と獣の姿を持つ神魔アガルと契約をし、彼の恋人となったレジナ。人間と悪魔が争う中、“最古の王女”である自分の運命を受け入れたレジナは、魔王マグラシスと対峙する。全ての欠片が揃い明かされる世界の真実。レジナが望んだ未来―そしてその先に待っていたものとは?


アガルの恋する乙女っぷりに定評があるシリーズ、ついに最終巻です。
予定のない休日に一気読みしてやんよ!!と思ってたんですが、普通に読み出したら一気読みしてしまいました。
長期シリーズだから仕方ないと思いつつ、色々と登場人物とか最初の展開を結構忘れていて悔しかったですw(本編全9巻だもんねー)再読できたらベストだったのですが、なかなかねぇ。

安定の鬼畜展開で読んでて最後までハラハラしたし、ある場面でレジナの足の裏の皮膚が剥がれたのは、思わずヒィイイイイイとなってしまいました。自身が血まみれになっても、何度も絶望してもアガルとの恋を握りしめがら前に進み続け、眠りを望まず今を生き続けることを選んだレジナだからこそ迎えれた結末だったと思います。
本当は唯一神だったラウルことマグラシス神も悪魔も、ラプラウに愛され神に祝福されて地界に進化を許されたそうなのでそのうち違う種同士だけど人間と共存できたらいいね。

今は色々とあってみんなのことを信じられないけど、いつか仲間たちと心から笑いあえる日々がくるといいなぁと。
アガルや、イリヤやカラシャ、親友であるマチェラ姫たちもいるけれど、神のもとでなくては生きれなく死ぬことの出来ないレジナが心穏やかに暮らしていけますように。そして卿とバレクお帰りなさい!案外、レジナの近くで見守ってくれてたのねとにっこり!
あとアガルとレジナは一年間ずっと結婚式を上げ続けるそうで・・・この二人は何度も巡りあって恋してやっと結ばれることができたんだよね!ずっと、ずっとお幸せに!

神話のような物語だったと思います。完結おめでとうございます、サイドストーリーも楽しみです。

Posted on 19:42 [edit]

category: アイリス文庫

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花嫁が囚われる童話 桜桃の花嫁の契約書/長尾 彩子  

花嫁が囚われる童話 桜桃の花嫁の契約書 (コバルト文庫)
長尾 彩子
集英社 (2017-06-30)
売り上げランキング: 27,823

生まれつき病弱な王女リースヒェンは魔女と同じ髪色と目の色のため、父王から疎まれていた。そして、異母弟が原因不明の病に倒れると『忌み子』に認定され、王太子を呪った咎で処刑が決まる。だが、処刑まで幽閉されたリースヒェンを、主治医かつ婚約者のエレンフリートが迎えに来る。いつも優しかった彼は「貴女の『粛清権』を買った」と冷たく微笑み、彼女を辺境の城へ連れ去るが…?呪いと香りが誘う倒錯ラブ。


ヒロインがヒーローにじっとり溺愛されるシリーズ。童話(メルヒェン)シリーズも4作目かつ初めてのブログでの感想(多分)

おそらくシリーズで一番古い物語で、共通で登場してくる白猫の精霊クラウディアさんの正体も明かされます。
今回のヒロインであるリースヒェンの生まれてくることの出来なかった双子の兄で、リースと離れたくなかった為に精霊と契約したシスコン(過激派)クラウディアさん、後世にもいるので最愛の妹の最期を見守ったのかなと思うと少し切ないですね。

今回のヒーローのエレンもじっとりヒロインを溺愛していて、金に汚いのは「リースを女王のように着飾らせ、上等な砂糖菓子を与え、彼女の部屋を花や宝石で埋め尽くし、そして私が彼女にひれ伏すためだ」だそうwこれは怪しい薬です!と言いながら砂糖菓子を口に突っ込んでくるし平和かw
おそらく彼女を手に入れる為に、わざと手術痕を残した疑惑があるのでなかなか危険な男でした。しかも有名な悪の精霊も嫌がるほど狡猾wヒロインは良くも悪くも聖女系な感じだったんですが、ひたすら守られて溺愛されてたのでまぁそれはそれで良い。

ラスト、リースの親友で王太子の婚約者だったリーゼやその従者のカイは今回の黒幕だったけど、ちゃんと救済されてよかったなぁと。リーゼとか普通に良い子だったので・・・結構メインカップルよりも、こちらのカップルの行く末が気になってしまいました(笑)何せ、恋した相手は復讐相手の娘だった訳だし・・・

ということで、このシリーズは様々なじっとり系男子にヒロインが溺愛されるという感じで糖分摂取にもってこいなシリーズなのでオススメです!安心な読み切り仕様ですよ〜

Posted on 15:01 [edit]

category: コバルト文庫

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カスミとオボロ 春宵に鬼は妖しく微笑む/丸木 文華  

個人的に爽やかな(ライト文芸だけに)表紙が多いイメージなので、カスミとオボロの表紙は独特の雰囲気があっていい意味で目をひくと思ったり。
カスミとオボロ 春宵に鬼は妖しく微笑む (集英社オレンジ文庫)
丸木 文華
集英社 (2017-07-20)
売り上げランキング: 30,280

時は大正。
妖力を持つ一族に生まれた華族令嬢の香澄は、古の鬼神悪路王を蘇らせ、朧と名付けて使役鬼としている。
ある時、同級生の初江に誘われてチャリネ(サーカス)を見に行った二人は、不思議な術を使う男・花月と出会う。自我を失くしたように花月に付き従うチャリネの踊り子たち。さらに初江も花月に心を奪われて…。
人の心に巣食う鬼たちのあやかし事件簿。



一般向けだけど割と鬼が出てくるので、人間の欲とかにスポットが当たっていてじっとりしてるシリーズ2巻目!続編が出てとても嬉しいです!

今回は「恋」がテーマでそれに夢中になって恋に狂っていくという感じでした。
天狗の花月に恋した、同級生の初江さんの末路は悲惨なんだけど、綺麗なお人形にされても本人にしたら幸せな結末なんだろうなぁ。綺麗な可愛い人たちの内の一人としてしか見られなくても、ブサイク親父(香澄が喜ぶほどブサイク 笑)と結婚するより幸せなのかもしれない。
今回は香澄に婚約者ができたけど、早々に退場(悪路王の影響で鬼に近づいてる香澄の鬼気に当てられて)してしまうんですが一目で気に入ってストーカーしてたのには若干香澄と一緒に引いてしまいましたw

相変わらず、朧こと悪路王は香澄の前では可愛子ぶりっ子をしてるようで・・・・天狗である花月との化かし合い(?)では本性がはみ出てましたけど、使役されてるようで本当は可愛い香澄のお遊びに付き合ってるだけなんでしょうね・・・徐々に香澄を鬼化させて、虎視眈眈と香澄を狙ってるようでその執着に彼女はその内気づくのかな?
あと今後、鈴鹿御前だった記憶が蘇ったりするの?とか香澄が転生されてるなら田村麻呂はどうなの?ってなったので3巻もお待ちしています。

Posted on 14:12 [edit]

category: ライト文芸

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政略結婚/高殿 円  

政略結婚
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高殿 円
KADOKAWA (2017-06-24)
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加賀藩主前田斉広の三女・勇は、加賀大聖寺藩主前田利之の次男・利極と結婚。やがて家を支える存在になる勇だが―(「てんさいの君」)。加賀藩の分家・小松藩の子孫である万里子。日本で初めてサンフランシスコ万博の華族出身コンパニオン・ガールになった女性は、文明開化後をどう生きるのか―(「プリンセス・クタニ」)。瀟洒豪壮な洋館に生まれ育った花音子の生活は、昭和恐慌によって激変。新宿のレビュー劇場に立つことになった花音子は一躍スターダムにのし上がるが―(「華族女優」)。不思議な縁でつながる、三つの時代を生き抜いた女性たち。聡明さとしなやかさを兼ね備え、自然体で激動の時代を生き抜く彼女らをドラマチックに描き出した、壮大な大河ロマン!


どの時代の女性も時代やお家に縛られながらも、自分の意思を貫いて聞きていく姿が同性としてとても格好良く感じれました。女性はどの時代も逞しいのです。

三遍が収録されていて、「てんさいの君」は加賀藩主前田家の三女・勇の物語で分家である大聖寺前田家に政略結婚で嫁ぎ、お家の為に生きてきたものだけど彼女に取っては充実した人生だったのではないかなと。早くに夫や娘を亡くしてししまっても、そんな時代だったから仕方ないで済ますしかないのが悲しい。自分の感情よりも(子供ができにくかったら、側室を進めなければいし)お家の存続を優先しなければならない時代でした。
ラスト、こっそりてんさいの大根柄のお皿を残していた夫(こっそりてんさいの君と呼ばれていた)の茶目っ気にクスッとなりました。

「プリンセス・クタニ」は前田さんの分家の子孫である万里子の物語で、外国育ちで気も強く女子教育のために学習院女子に入れられたものの貴族階級の決まりにごとに馴染めず早く卒業して外国で自由に暮らしてやる!という跳ねっ返りな少女だったけど、大人になり自分の先祖が治めていた土地を訪れて自分たちの存在がその地の人々の拠り所になるんだ、と気付けるのはやはりそういう血筋だからですよねぇ。お家の為の結婚だったけど、恋愛結婚みたいなものだし「前田さんとして、生きてくださらない?わたしと一緒に」と逆プロポーズするなんて素敵。色々縛られつつも、自分なりに自由に生きていったのだろうな。

「華族女優」は華族に生まれつつも、昭和恐慌のせいで名ばかりの伯爵家になってしまい貧乏育ちな花音子の物語で、戦前のレビュー劇場が舞台で今までの上品な感じから猥雑でどこか薄暗い雰囲気でした、あとみんな生きていくのに必死。
花音子は華族というより女優として前だけをみていたけど、祖父や両親は華族であったことを捨てられなくてきっと新しい時代では生きていけなかったのだろうな。華族というものは戦後間も無く消滅したものだそうだけど、生まれから華族役も多かったけどそれももうない、演じることを祖父や母の妄執のように感じてたけどやっと死んだ、わたしはおそらく最後の華族女優である、のラストはとても感慨深かったです。
彼女は結婚しなかったみたいだけど、東雲のハン兄さんとの悪友のような兄妹みたいな関係がいいなぁと。

三遍ともそれぞれ独立した話だったのだけど、ちょっとずつ繋がってるところがあっておっ!となりました。
あと大根のお皿も時代を超えて大事に受け継がれてるようでなんか嬉しい。
個人的は華族制度の終わりの時代を書いた「華族女優」が好きかなー。

女性が強く生きている物語で、大人向けの少女小説のようでした。とても面白かったです!

Posted on 21:39 [edit]

category: ソフトカバー

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錬金術師は終わらぬ夢をみる ~ゆがみの王国のセラフィーヌ~/一原 みう   

錬金術師は終わらぬ夢をみる ~ゆがみの王国のセラフィーヌ~ (コバルト文庫)
一原 みう
集英社 (2017-06-30)
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セラフィーヌはいつも繰り返し同じ夢を見る。一つ目はヴェルサイユ宮殿の夢、二つ目は雪山で逃亡している夢、三つ目はR女子修道院の夢…そしてある朝目覚めると、そこには美貌の錬金術師・カリオストロ伯爵と助手のアレクサンドルがいた。セラフィーヌは記憶を失っており、自分が何者なのか分からぬまま伯爵の手伝いを始めるのだが、次第に錬金術師的な才覚を発揮するようになって…!?



個人的にとても応援している一原さんの新作です。待ってました!!ということで楽しみにしてました。
フランスのルイ14世統治下(って表現していいものか)が舞台で、史実の出来事を絡めつつ錬金術や時間移動などちょっと少しファンタジーな要素もありとても作者さんらしい作品でとても読み応えがありました。
当時のフランス貴族の生活とかも結構リアルに書かれていて、頭に粉を降ってかつらを被るのが貴族の常識〜的な感じで、セレフィーヌがやだ!頭に蛆が湧くじゃない!となっててうわw汚ってなりました(笑)あと水汚いのだめ、絶対。

ルイ14世からとある女性に連れられてヴェルサイユから逃げる記憶、R女子修道院で仲間との生活記憶、そして次に目覚めたらカリオストロ伯爵とその助手がいてセラフィーヌ自身は記憶を失っているという感じで(自分の中にある小さな箱に忘れてはいけない事を入れると絶対忘れない)、彼女自身が何者なのかとても謎。あと錬金術師の人生が書かれているという「ミシェルの書」の存在とか・・・・
伯爵の元では自分の持っている錬金術の知識を使って自分の価値を上げようとする結構前向きな感じでした。

この1冊だけでは、いろいろ消化不良なので(一原さん曰く、ラストまでの構想はちゃんと決まってるので書きたいと思ってくれてるという事!)ぜひ続きでセラフィーヌ自身の事やあの時、R女子修道院ではあの時何があったのか(エミリーはシャトレ侯爵夫人となってたけど、他の面々は?)、ゆがみの王国とは?(修道院では「ゆがみ」とは愛人の子やいわくつきの子という意味合いらしい)そして伯爵との恋愛(予言では悲恋っぽい?)も読みたいなぁと。ただ錬金術師は恋愛をしてはいけない、子を作ってはいけないという掟(セラフィーヌの両親はその掟を破った)があるので・・・

(読者の声ってとても大きいらしいので、自分なりの応援って事でブログに感想書いてみました。物語のラストまで読めますように!)

Posted on 20:52 [edit]

category: コバルト文庫

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