ひとりあそび

読んだ本、プレーしたゲームなどの感想を中心に綴っています

かくりよの宿飯 四 あやかしお宿から攫われました。/友麻碧   



かくりよの宿飯 四 あやかしお宿から攫われました。 (富士見L文庫)
友麻碧
KADOKAWA/富士見書房 (2016-06-11)
売り上げランキング: 5,525


あやかしの棲まう“隠世”の老舗宿「天神屋」で食事処を切り盛りする女子大生の葵。突然やって来て銀次を連れて行こうとするライバル宿「折尾屋」の旦那頭・乱丸に楯突いた結果、彼女は南の地に攫われてしまう。こそっとついてきたチビの力を借り、地下牢から脱走しようとする葵だったが、その前に乱丸はじめ「折尾屋」のあやかしたちが立ちはだかり―。銀次と一緒に「天神屋」に帰るため、四面楚歌の状況を打破すべく葵が考えた秘策とは…ゴーヤチャンプルー!?


ライバルお宿に攫われて周りは敵だらけで絶体絶命・・・!かと思いきや、いびられつつも何だかんだ自分の居場所を作って南の地を満喫してるんだからすごく逞しい主人公だなっ!となった。最初に閉じ込められた座敷牢(快適)を最終的に寝床にしてたのには笑ったw
折尾屋が舞台だから大旦那出てこないのかなーと寂しく思ってたら、ちゃんと嫁を陰ながらサポートしつつ辛い時は葵を傍で元気付けてくれたりとただのイケメンだった・・・むしろ2人の仲が近づいててニヤニヤ

今回、天狗の親子である松葉様と葉鳥さんはお互い意地を張り合ってたという感じだったのだけど葵の料理のお陰で和解出来て良かった!がめ煮とても美味しそう・・・
葉鳥さんのお母さんの家族を大事にしていた気持ちにじんわりさせられたけど、子供のころ母親に大事にされてなくてトラウマになってしまっている葵がとても痛々しかったです。

折尾屋というか南の地の事情に首を突っ込んでしまっていて、儀式に必要な料理を作る事になったのだけど葵ならきっと海坊主の胃袋をガッチリ掴んでくれるはず・・・・!むしろ全部綺麗に一件落着にしてくれるんじゃないか的な安心感

Posted on 20:49 [edit]

category: ライト文芸

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カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語/丸木 文華   


カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語 (集英社オレンジ文庫)
丸木 文華
集英社 (2016-06-23)
売り上げランキング: 5,543

時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…?煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!


コバルト本誌のホラー特集に文華さんの短編(ちなみに挿絵はCielさんだった)が載ってたので、その話を含めた短編集でも出るのかな?と思ってたのですが、完全書き下ろしだった!ちなみに短編の「珠代」も大正時代が舞台で結構ドロっとした感じなのでおススメ・・・(割と百合っぽい)

何となくだけど、読んでて「一番恐いのは人間」という言葉を思い出した。
いつもよりドロドロ感が少ないので、そこを期待するとちょっと物足りないかもしれない(オレンジ文庫だしね!)ただヒトの負の部分、恨み・愛欲・嫉妬などにスポットが当たっているので作品自体は暗い雰囲気。。大正って近代化が進んで華やかな時代だけど、同じぐらい闇が深そう・・・・

主人公の香澄は人間の醜い部分をどこか冷めた目で見つめているという感じだったのですが、彼女自身もどこか歪んでいてどこか得体のしれないところが個人的に魅力的。あと香澄の父親である坂之上伯爵が女にだらしなくて一言でいえば最悪なのだけど、香澄(他に兄、姉がいる)の産みの親しか愛せないというのは嫌いではない。ただ妾に子が出来ても、金銭面の援助とかするけどあとは無関心(庶子として認知すらしない)というのもどうかと思うけどね・・・・
あと作中に引用されている虫めづる姫君の一節「鬼と女は、本当の姿をみせないからこそ価値がある」が内容にぴったり過ぎると思った、女は恐い生き物なのですよ、、、

鬼の朧は、契約者の香澄にビシビシされながら尻に敷かれてしまっていて最凶な悪路王(笑)という感じなのだけど、実はそんな風に無邪気な従順な鬼を演じてるだけなんだとあってですね・・・・朧も鈴鹿御前の生まれ変わりの香澄に執着してるっぽいので、これはシリーズ化しなければならないやつですね。

Posted on 19:50 [edit]

category: ライト文芸

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紅霞後宮物語 第四幕/雪村花菜   


紅霞後宮物語 第四幕 (富士見L文庫)
雪村花菜
KADOKAWA/富士見書房 (2016-06-11)
売り上げランキング: 1,564

明慧の葬儀も終わり、無情にも日常が戻ってきた。悲しみの冬が過ぎ、春が訪れようとする頃、文林は一冊の帳簿を小玉に示す。帳簿に不自然に出てくる「維山」という地名。それが鄒王の死、さらには明慧の死につながるものだと見た文林は、現地調査を小玉に託す。小玉は皇后の行啓として維山に向かい、維山に入ると陳校尉として調査わ開始するのだが、街の様子に違和感を感じて―?―このままでは終わらせない。終わらせてなるものか。閑小玉、伝説に残る覚悟の戦い。



全体的にはシリアスなのだけど、小玉筆頭にサブキャラたちが個性的なので暗くなり過ぎないのがとても良い。まさか沈太監が小玉の初恋の相手だとは思わなかったし、案の定文林がギスギスしてて(笑)地味に三羽鳥な千姫、雪苑、冬麗が賑やかでお気に入り(今回は活躍してましたしね!)サブキャラたちも結構掘り下げられるのがこのシリーズの魅力だと思っています。あとお土産に岩塩をセレクトする小玉に笑ったw

今まで起こった陰謀(雛王の死とか)と今回の維山の王母の事件は関連があったという事でいいのだろうか・・・隣国が絡んでたらしいし、これから大きな戦とかが起こりそうですよね(というか、こっちから吹っ掛ける気なような・・・)
今回は王母の歪んだ思想や悪人のそこの浅さ(自分も同じ種類の人間だと気付く)に何とも言えない気持ちになりつつも、明慧の死を経て自分の気持ちに区切りをつけられたのは良かったのではないかと。あと義息子である鴻の接し方の答えも出たようでなにより。というか、ぼこうへいかーと小玉を慕う鴻が可愛いくて癒し。

さて今回、小玉は行啓だったので文林はさほど出てきてないはずが何故がゲス度がアップしててですね・・・・謝賢妃は小玉の為に利用し、その死を戦争の大義名分に利用するとかすごく下道だ・・・・謝賢妃もどっちかというと文林よりの歪んだ物を抱えてたみたいだけど。

今回、小玉にとっては最善な策をとったようだけど、その選択が皇后である彼女にがどう影響してくるのかなぁ。物語も大きく動き出しそうなので、続きも楽しみです。

Posted on 21:44 [edit]

category: ライト文芸

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宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る/辻村 七子   

帯に、「読書メーターで続編の声続々!」とアオリが付いていたのですが読書メーターのレビューって結構影響力があったりするのかな??そうだと個人的に(利用者としても)嬉しいな

宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る (集英社オレンジ文庫)
辻村 七子
集英社 (2016-05-20)
売り上げランキング: 3,594

美貌の敏腕宝石商・リチャード氏の店でバイト中の正義。氏の鑑定眼はますます冴え渡り、日々厄介な謎が持ち込まれる。本日老舗バレエ団から依頼されたのは、死んだバレリーナの呪いがかかったエメラルドのネックレスの謎鑑定。リチャード氏がエメラルドから導き出す意外な真相と石に秘められた想いとは!?宝石に宿る人の心の謎を解き明かすジュエル・ミステリー!


\祝2巻発売/
(太字にしてしまうぐらい嬉しい続巻....!やったね!)

今回も宝石からそこに秘められた物語を読み説くという感じだったけど、色々と考えさせられるエピソードが多かったなと。
「キャッツアイの慧眼」では資産運用がなんちゃらで??となったけど、親が子を大切に思う気持ちにほっこりしました。背伸びをするはじめくんが可愛かったです。「戦うガーネット」では自分に自信のない女の人が出てきて、思わず共感してしまいました。どこか前向きになれる話で良かった。あと絶世の美人も色々大変そうだ・・・「エメラルドは踊る」は表題作で、ちょこっと谷本さんが出てきていて過去のニックネームがゴルゴで(笑)オカルト的な話かと思いきゃ、実は薬物の話が絡んでたという驚きの展開「巡りあうオパール」では、今まで正義のおせっかいでまっすぐな性格は肯定的に捉えてくれる(リチャードを含め)が多かったけれど、尊敬していた先輩にはその性格がマイナスに捉えられていて、彼の言葉には読んでてグサグサっときた(おまえの顔をみたくないって酷いな)。傷ついた正義の前にスマートに表れて元気づけてくれるリチャードがまじイケメンだったし、正義の性格を本当に好ましく思っているのが伝わってきてとても嬉しかった(わたしが)
社会問題というか、時流的なネタ(ブラック企業とか)が使われてるので読んでて色々考えさせられる事も多いのだけど、文章のノリというか正義視点だからか軽く読めるのも良いです。

正義とリチャードはアルバイトと雇い主という関係で一定の距離が保たれているのだけど、お互い足りない部分を補っているというのがとても良いですよね・・・・!しっかり胃袋つかんじゃってるし、もうリチャードのところに永久就職でええやん(願望)
手作りプリンにテンションが上がるリチャード氏やうかつなアルバイトの「ちょっといい感じの夫婦っぽかったな?」発言に爆発させていただきました。
まだまだリチャードにも謎が多いし、この二人を末永く見守りたいので続きお願いしますね!

Posted on 15:39 [edit]

category: ライト文芸

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倫敦千夜一夜物語 ふたりの城の夢のまた夢/久賀 理世   



倫敦千夜一夜物語 ふたりの城の夢のまた夢 (集英社オレンジ文庫)
久賀 理世
集英社 (2016-04-20)
売り上げランキング: 62,978


19世紀末、英国。兄アルフレッドとともに貸本屋“千夜一夜”を営むサラの毎日は、ささやかな謎に満ちている。消える蔵書票。店の片隅でひとり涙する少年。そして兄の旧友ヴィクターとともにでかけたピクニックで若い女性の遺体を発見したサラは、やがてロンドンを騒がせる連続殺人事件に深く関わることになり!?


1巻が出たのは去年だった!(通りでふんわりしか覚えてないと思ったら)ひとまず続きが出て良かった。
久賀さんの書く文書ってなんか詩的で綺麗だな・・・!

前半は貸本屋「千夜一夜」の日常の出来事という感じで、読んでてとてもゆったりした気持ちになりました。
今回は小さいお客様たちも来店していて、トレイシーお嬢さんやアーネスト坊ちゃまにエピソードにとてもほっこり。子犬の名前がヴィクターになったのには少し笑ってしまったけど、その理由がとても素敵だった!

後半は猟奇的殺人に巻き込まれ、サラを狙う『グリフォン』という謎の存在が出てきたりと、ここで作品の印象が自分の中でガラっと変わりました。若い女性の皮を使って本を作るなんて・・・・と思ってはいるんだけど、本になってお兄様に大事にされるという事に惹かれてしまうというサラもどこか危うい部分が出てきましたね。その危うさにアルフレッドも気づいていて、だからヴィクターと近づけさせようとしてるのかなぁ・・・・
ラストでこの兄妹の本当の関係が明かされたのだけど、確かに不自然なぐらい「仲の良い」兄妹らしくあろうとしてるような気もする・・・・サラの秘めた気持ちも明かされて、あれヴィクター当て馬??となってるのだけどもしかしたらこの兄妹の物語の読み手的な立ち位置とか?うーん

今回いきなり面白くなりすぎてすごい戸惑いを感じています(笑)
続き早く読みたいなぁ(シリーズ化で良いのですよね??)

Posted on 21:21 [edit]

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