ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2018/05/20 Sun.
一華後宮料理帖 第二品・第三品/三川みり 
百年もの間ほぼ鎖国状態だった西沙国と、崑国の国交樹立話が持ち上がった。理美は過酷な交渉でお疲れ気味の皇帝・祥飛の心身を癒やすため、専属のお夜食係に任命される。名誉ある役目に意気込む理美だが、朱西と一緒に過ごす時間は徐々に少なくなっていく。一方、理美への恋心を自覚した朱西は自分の気持ちを封印しようとするが…?この恋は、忘れないといけない夢だった―。3人のせつない想いが交差する、第3弾!!(第三品あらすじ)
自分は皇帝派なんですけど(個人的な前置き)、朱西と理美と食学を通じて親しくなり(後宮で孤立していた理美の唯一の味方になってくてたという親しみもあったと思うけど)やがてお互い好ましくなりという感じなんですが、周りが全力でこの恋を潰しにかかっているのが読んでてしんどかったです、、そこまでしなくても。理美が陛下のお気に入りの女官だからというのも有ると思うけど、朱西の方にも秘密がありそうだなぁと(3巻ラストで、おそらく王族である鳳家の血筋で王位継承者になり得るからかななんて)お互い立場から、この恋は夢だったにしなければならないのが辛いですね。
そんな二人の想いを知りつつも、理美に愛されたい心が欲しいと自分の皇后になってくれと乞うショウ飛も切ないですね。理美の気持ちが完全に朱西に向いてるのがなんとも。そんな彼の格好良いところは、理美の気持ちを尊重して無理強いしないところ(妃嬪なのに)と怖がらせたと思ったら悪かったと謝るとこととかだなーと。
後宮の四夫人達も出てきて、無事に明来告知(四人の妃嬪が新皇帝の寵愛を争う儀式)を迎える事が出来るのか心配だったけど、お互い事情を抱えており親の思惑で後宮にいれられた境遇で似た者同士だという事を知り、理美の真心がこもった料理のお陰で打ち解けて盟友のような関係になっていくのが良かった。四夫人は余の頼りにしてる臣下であると宣言したセリフにとてもグッとさせられました。その後も、ショウ飛の助けになっていて彼女たちの活躍がとても嬉しかったり(キャラもそれぞれ立ってるし)
そして理美はどんな時でも、相手に必要な料理を饗する為に食に対して一切妥協しないしブレない、普段はほわほわしてても、ふと見せる凛とした部分が相変わらず魅力的だなぁと。
あまり相手側が乗り気ではなかった西沙国との交渉を、朱西や理美、四夫人たちの力を借りそして自らも柔軟な対応をし見事良好な関係を築き新皇帝として一つ実績ができたと思ったら、まさかの鳳家の失踪した唯一の直系がまさかの人物で、これは皇位継承権でごたごたするやつ???(ゴタゴタ好き)周孝仁が理美に皇后となれというのは何故???
という事で引き続き4巻以降も読み進めたいと思います(まずポチらなきゃ!)
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