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ひとりあそび

気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています

後宮幻華伝 奇奇怪怪なる花嫁は謎めく機巧を踊らす/はるおか りの  

後宮幻華伝 奇奇怪怪なる花嫁は謎めく機巧を踊らす (コバルト文庫)
はるおか りの
集英社 (2017-03-01)
売り上げランキング: 86,083

12人の妃を一度に娶った凱帝国の崇成帝・高遊宵は、すべての花嫁を出自に関係なく同じ位に拝命し、床を一緒にした者から順に位を上げていくと宣言した。そのため、花嫁たちは皇帝の気を惹こうと必死に競い始めるのだが、ただ一人、科学好きの令嬢・緋燕には全くその気が起きない。緋燕が後宮に入ったそもそもの理由、それは「貴重な科学の本が読めること」、そして「復讐」にあって…!?


しばらく積んでしまっていたのでこれ以上シリーズが増える前に(はるおかさん割と早いので)、ヒロインを含め相変わらずゴタゴタしていて(?)一気に読んでしまいました。面白かった!巻数が増えてきて、色々と人物がややこしくなってきてるので家系図ありがたいです(なにせ凱王朝宗室 高家の話なので)

母親に辱めを受けさせ自殺に追い込み、兄は殺されてしまった、自分の家族をめちゃくちゃにした犯人は高位の宦官だ・・と復讐の為に後宮入り皇帝の寵愛なんて興味がない、むしろ冷たくて嫌な奴という感じだったのが、だんだん皇帝の人柄に惹かれていくというのが丁寧でとても良かったです。ただ今回は皇帝がヒーローなので寵愛されても、唯一の妻にはなれないというのが切ないですよね。あと頼れるのは皇帝の寵愛だけ(家柄が弱いので)というのもすごいジリジリ感がすごい。
今回のヒロイン緋燕はクールな才女という感じかつ目的の為には狡猾なこともするけど、情が厚く一回気を許した相手にはとことん甘くなっちゃううんだろうな。個人的に緋燕付きの宦官である四欲との何でもポンポン言い合える主従関係がなんか好きでした。

前作のヒロインであり血の繋がらない姉である鳳姫への恋心を、最初は興味本位で近づいたけどその内緋燕を愛するようになって過去の恋を大切な思い出に変えたというのがとても良かった。

黒幕であった暦大監は、朱虹という最愛の妻と出会ったから凶行は止まったそうで愛の力だなーと思ったけど自分の母親に受けた仕打ちを他の母親に対して復讐するは許されないよね。無益な復讐はいづれ自分に返ってくるに納得しつつ、二人的には救いのある結末だったと思いました。

Webコバルトにて、四欲視点の「この恋が記憶に変わるまで」も読んだんですが、切なくもとてもいい話でした。自分を動く家具(=宦官)という風ではなく一人の人間として見てくれる緋燕に恋をしたけれど、お互いのために自分の心に大切にしまって彼女の幸せを祈りつつ願わくば来世でこそ、というのが切なかったけどとても尊いなと思いました。
大監になる餞別に緋燕から名前をもらって、それが二人の繋がりになるんだろうな(主人に名前をもらうのは名誉)
皇帝も自分の寵妃に宦官が思いを寄せていると気づいているんだけど、自分が報われない恋をしたのもあるし聞き苦しい噂を立てられるかもしてない二人を守る為に李氏付きから外すというのは四欲もこの方には敵わないとなるよね。
この短編を読む前に楽華伝を読んで、なんで四欲出てこないんだ?と疑問に思ってたらこんな話があったのね。
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Posted on 22:20 [edit]

category: コバルト文庫

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