ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2012/10/30 Tue.
身代わり歌姫の憂鬱 /深山 くのえ 
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時は四代国帝の治世、安寧の世。
歌が得意な宮妓の銀花は、何故か足繁く教坊に入り浸る皇太子・叡季と、顔を合わせればケンカばかり。
いつもイライラさせられて、でもそれが楽しみなようでもあり…
しかしある日、王宮で皇太子妃選びが始まり、銀花はお妃候補の令嬢がたの宴会に駆り出される。
そこで、最有力候補のお嬢様からとんでもない「依頼」をされて…!?
サカノさんのイラストはやっぱり華やかで良いな~
舞姫シリーズ、初代カップルの孫世代のお話。愛鈴は舞姫だったけど、今回は歌姫なようで。
深山ヒロイン=大人しいイメージなので、今回の主人公銀花は気が強くて新鮮でした。
この銀花と叡季のケンカップルっぷりが良いです。どっちもなかなか素直になれないってのがね(ニヤニヤ
あと主人公に求婚が来ないように、裏で手を回していた皇太子様には笑いましたw
安定の深山作品で面白かったんですが、いかんせん王道過ぎるのか展開が読めてしまうのは残念でした。仮にも銀花は庶民だし、もうちょっと皇太子妃になるまでになにか周りの貴族に反対されて・・・なエピソードがあれば良かったのに・・・・と思ったけど、二代続けて庶民の妃らしいからそこら辺はゆるいのかなこの国。
あと悪役がとても小物でしたw読みきりだからか、少し物足りなく感じたかな。
今まで恋歌は苦手で、叡季に下手だと言われ続けていた銀花だけど、叡季に対する気持ちを自覚して彼の為に歌っい、それを聴いた叡季の「好きだって言え。・・・・あの歌は、俺のために歌ったんだって言えよ」のセリフにきゅん(笑)としました。笑とかつけましたが、このシーンがとても好きです。
最近短編ばかりなので(ルルル全体にいえる事ですけど)もうそろそろ長編が読みたいなー
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