ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2015/11/28 Sat.
六花爵と螺子の帝国2 すべては恋のせいですので。/糸森 環 
貴族の青年ジーンと身体が入れ替わる体質になってしまった元奴隷の少女アオ。それまでの生活から一転、特権階級である“花族”の養女アレクシアとして魔導学院でジーンと片時も離れず過ごすことに…。そんな中、他校との交流のある野外授業が行われることになり、アレクシアは脱引きこもりを果たしたジーンと参加することになって―!?
相変わらず、ジーンとアレクシアの掛け合いがハレンチ(本人たちはいたって真面目)
ジーン様は「肉体!」と連呼するんだけど、まぁ天然天使なので仕方ないかな(棒)あと手錠を特注してアオとはめて街へ出かけてたけど、この二人離れたら大変だしね!うん(笑)
そして何だかんだツッコミ役が板についてきているロキアス様なのでした。
と、思わず笑ってしまうシーンも多いんですが、やはり糸森作品なので世界がヒロインに対して優しくない。
名門ダリア家の養女になり特権階級である六花族になったけど、所詮元隷民、おまえなんて家畜なんだよ的な事をバンバン言われるので読んでて辛い。たまに友好的な使徒もいるけど、結局アオを貶める為だったりするのですごい何とも言えない気持ちになりました・・・今回は野外活動のターンだったんですが、紛失事件とか異常な現象がすべてアオのせいになったのは胸クソ(言葉が汚いけれど)荷物検査したら大量の掃除道具が出てきたのには笑ったけどw
あと個人的に、ジーンの元婚約者ナターシャの隷民の憎悪が恐ろしいな・・・と(この後も出てくるんだろうか・・・)
それでも今の身分でいたい、ジーンの隣にいたいと踏ん張り続けた結果、自分の力で「青爵」を手に入れたし、六花爵たちの信頼も得られたと思うし悪い事ばかりではないよね。
あとアオ自身の力で化石鯨を呼び戻したのは、読んでてやったね!となりました。
今回は物語に「人魚姫」を絡めていたのが読んでて良いなーと。
ラストの、ジーンの一言で悲恋で終わるはずの物語が変わる音がしたというのがとても好き。
まだ明かされてない事も多いし、世界観や登場人物たちも魅力的だし長く続いて欲しいなぁ。
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