ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2015/04/30 Thu.
花神遊戯伝 きらめく星屑のかけらたち /糸森 環 
![]() | 花神遊戯伝 きらめく星屑のかけらたち (角川ビーンズ文庫) (2015/04/28) 糸森 環 商品詳細を見る |
帰鼓廷を出て神様たちとともに、“のさらの地”へ向かう知夏と胡汀。その道中、結婚を意味する「ほぎの儀」を挙げながら進むことに!今まで暴君だった胡汀なのに、過去最高に甘やかされて知夏の羞恥心が振り切れそう!!(「日々に想う」)緋宮時代、知夏が緋剣たちに内緒でぬまごえ様と神々の事件を解決することに!?(「秘密の時間」)知夏たちの未来と隠された過去が明かされる、珠玉の短編集!!
幸せだけど、どこか切ない花神シリーズらしい短編集でした。
メインは胡汀との結婚道中話かな?終始、あの暴君様がデレて爆発(?)してたので、知夏と一緒に悶えてたけど、どこかほの暗い執着を抱いてもいて、それに気付きつつもすべて受け止めている知夏が良いな、と。
すこしでも胡汀のそばにいられるように、神世との狭間に住む事にしたみたいだけど、知夏はどのぐらい一緒にいられたのかな?『夢路』で新たに「あましること」として神世で産まれ落ちて、また佐基と伊織に再会できてじんわりしたけど、残された者の事を考えると切ないな。
知夏が消えてしまってからの話も書かれてて、新緋宮である春日さんや帝である未不嶺さんも色々苦しんでて読むのが辛かったけど、二人にも信頼できる部下が確かにいてちょっと安心。本編では語られなかった話や、あの人はどうなったの?的な話が読めて楽しかったし、知夏の昔の阿呆鳥口調がすごく懐かしかった(笑)あと個人的にちょいちょい出てくる九支さん好きです。
色々な話が挟まれているので時系列が結構バラバラで読んでて混乱したんですが、すごく満足。あとがきによると知夏たちの子世代の話も(双子らしい)考えたみたいですが重くなるので形にはならなかったそうで。まぁ非常に気になるよねー的なw
読み進めるのが勿体ないなと思える外伝でした。シリーズがスタートした当時からずっとリアルタイムで追っかけていたので完結は寂しいですが、秋頃に予定されている新作も楽しみに期待してます!あとShe&Sea3巻発売やったね!
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