ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2015/01/24 Sat.
モーテ ―水葬の少女― /縹けいか 
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絶望的に純粋な"絆"の物語――この世界に奇跡は存在しますか?
遺伝子の罠――数万人に一人が罹り、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。秘密と不穏に満ちた孤児施設・ドケオーに送られた少年・サーシャは、大人への憎しみを抱き、孤独に生活していた。そんな彼の前に、マノンという美しい少女が現れる。マノンとの仲が近づくにつれ、彼女の相談役・フォスターである気味の悪い男・ドゥドゥが、マノンを傷つけているのではないかと疑問を抱く。サーシャはマノンを助けるために、大きな決断をする。しかし、その裏には驚くべき事実が隠されていた。誰もが望まない、約束された自殺へと誘う「モーテ」が、孤児施設と彼らの背景に横たわっていて……。絶望的に純粋な”絆”の物語――この世界に、奇跡は存在しますか?
安定のヨネさん買い。書かれてる作者さんも同人ゲー「ファタモルガーナの館」の方という事で。
最初の方はサスペンスのような展開なんですが、最後まで読めば純愛物だわーとなりました。これは良い意味で騙された・・・・!
という事で、今回は畳んでみる。ネタバレ注意です!
サーシャ視点でとある不思議な孤児院中での話しだったのが、視点が変わった事によってどんどん謎が明かされていくのが読んでて面白かったです。
とある不気味な男とドゥドゥと美少女マノンとの出会いと、マノンが奇病モーテ(十代の内にかならず自殺してしまう)にかかっていていずれ死んでしまうそれなら二人で心中してしまいましょうという事で自殺未遂。その後、マノンとの繋がりを利用され、作られたマノンをより本物に近づけさせるためにフォースターを任せられてしまいます。生まれつき死神みたいな容姿と、本物のマノンを観察しなければいけないので部屋に篭もりがちのせいで周りに誤解されていってしまいちょっと悲しかったです。サーシャ視点の時はただ気味が悪い人というイメージだったんですが、読み進めてみるととても優しい人とわかるので、本当に周りに惑わされないで実際接するというのは大切なんだなーと。あ、マノンにも女友達いるんだーと窓から眺めていただけなのに、死人にみたいなやつに何でみられんだ、気味が悪い、とかサーシャに思われててこれは(笑)となりました。それでもちゃんとドゥドゥの事を理解してくれる少女はいたんだけど、義妹のジョエルもアミヤもモーテで・・・というのが辛かったな・・。
偽者のマノンの一人勝ちかと思ったら、最後に奇跡が。ドゥドゥとマノン、今まで苦しかった分二人で幸せになって欲しいです。無垢な少女かと思ったら、ドゥドゥを悪者にする為に集団心理を利用したり、自分に好意をもっているサーシャを利用したり、マノンに「モーテの奇跡」が起こったと気づいたら彼女を始末してなりかわろうとするしで、、、なかなかいい性格してるなぁとマノン(仮)結局何者だったのかが気になる。
あとサーシャことアランは大人のエゴやマノンに利用されてただただ振り回されてたので、彼(中性らしいので彼女でもある)もいつか心から笑えるように。
買ってからずっと積んでしまってたんですが、もっと早く読めば良かったな。それぐらい面白かったです。
Posted on 14:39 [edit]
category: 少年向けライトノベル
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