ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2012/09/14 Fri.
義兄 明治艶曼荼羅/丸木 文華 
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「堪忍して、お兄様…」富豪の家に母の連れ子として入った雪子。待っていたのは義兄の執着愛。独占の証のように刺青を彫られ逃れられない。緊縛、言葉責め…。章一郎との淫らすぎる夜は、雪子を官能の深みに堕とす。禁断の愛に震える雪子に救いの手を差し述べたのは貞吉。純真な好青年との逢瀬で知る初めての恋。しかし兄は妹を奪い返さんと悪魔のような企みを!?明治官能浪漫。
「 なりかわり: 華族家の秘めごと」が面白かったので、手に取ってみました。
どう足掻こうがBADENDにしかなりえないなこれ。なりかわり(あと蝶の毒~も)の時も思ったけど、江戸川乱歩作品みたいな暗い雰囲気がとても良いです。
もう、お兄様がサイコ感が恐ろしい・・・・。ひたすら歪んでるよ、この人。
小さい頃から雪子の事をじわり、じわり洗脳してる感が・・・。
雪子がどんなにに逃げても、追いかけてきそうで恐い、恐い。
自分的にお兄様の執着にもっと愛情が感じられれば良かったかなー。ただの執着しか感じなかったので。
最後、まさか大志を利用して邪魔者を排除するとは思わなかった。この事件がきっかけで大志も将来、思いっきり歪んでしまいそうで恐い。というか、既にヤンデレの素質はありそうなんだよ(結婚するなら僕としようよ!など)やっぱ章一郎と半分血が繋がってるからさ・・・・、将来が不安です。
最後、意図的にぼかしたみたいだけど自分的に後日談も読みたかったなぁ。
まぁ間違えなくお兄様が望む結末にしかなってないと思うんだけど(笑)
ガッツリBADなんだけど、この暗い雰囲気が好きだし面白いから、また時代物の新作を出して欲しいなー
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