ひとりあそび

読んだ本、プレーしたゲームなどの感想を中心に綴っています

王女コクランと願いの悪魔/入江 君人  

カズアキさんのカバーイラストに惹かれて購入してみました。読んだ事ない作者さんだったので、調べてみたら「神さまのいない日曜日」の人だったんですね。角川文庫版も出てるようなので読んでみたいな。

王女コクランと願いの悪魔 (富士見L文庫)王女コクランと願いの悪魔 (富士見L文庫)
(2014/09/10)
入江 君人

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「さあ、願いを言うがいい」「なら言うわ。とっとと帰って」王女コクランのもとに現れた、なんでもひとつだけ願いを叶えてくれるという伝説のランプの悪魔。しかしコクランは、願うことなど何もないと、にべもなく悪魔を追い払おうとする。なんとか願いを聞き出そうと付きまとう悪魔。しかし、“すべてを与えられた者”と謳われるコクランを取り巻く王族と後宮の現実を知ることになり…。物語を一人演じ続ける王女と、悠久の時を彷徨う悪魔の、真実の願いを求める恋物語。


どこかの帝国にある後宮が舞台なんですが、後宮といっても学校みたいな感じだったのでちょっと新鮮。宮女とか出てきて、みんなで演劇をしたりするので読んでて賑やかでした。
「願いを言え」→「じゃあ帰れ」みたいなコミカルなやり取りもあって面白かったです。

コミカルな部分もあったけど、全体的にはシリアスな話だったかなーと。コクランは王女なんだけど、王妃となった母親の不義の子なので周りに疎まれて悪意に晒し続けられ、どこか狂ってしまったという背景があるのでなかなか重たい。自分の大切なものは消され、駒としていいように利用されてきたコクランも悲しいし、その境遇を受け入れてしまっていたのも読んでてやるせなかったです。唯一、愛していた父王(血は繋がってないけど)にも利用価値がないと思われたら、あっさり切り捨てられてしまうし。

その中でも悪魔のレクスはコクランにちょっかいをかけながらも、彼女のことを思い寄り添いつずけてくれて最後は自分が消えるとわかってても生かそうとしてくれる彼はとても綺麗で純粋な存在だなと思いました。それに比べて、自分の保身のためにコクランに悪意を向け続けていたヒトたちの方がよっぽど醜い存在だなぁと。

最後レクスとは悲恋で終ってしまうのかな?と思ったけど、最後のさいごで奇跡が起こってハッピーエンドで胸がじんわりしました。ずっと誰かに愛されたいと願っていたコクランにずっと寄り添ってくれる存在が出来て良かったね。
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Posted on 18:12 [edit]

category: ライト文芸

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