ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2014/01/21 Tue.
黄金旋律/村山 早紀 
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「約束するよ。いつかきっと、ぼくがきみを助ける」優は、臨に誓うように言った。―医師をめざす少年・臨の家に同居することになった、弱気で引っ込み思案の従兄弟・優。しかし臨の家庭も、かつて事故で兄・律が亡くなったことが影を落としていた。それでも明るく振る舞う臨だったが、その限界を迎えた時、思わぬ出来事が…。少年たちの勇気と友情が、温かい感動とさわやかな興奮を誘う冒険物語、開幕。
自然破壊や第三次世界大戦などで、人類や文明がほぼ失われた未来が舞台となっています。
何かが原因で文明がリセットされてしまう未来も無いとはいえないので、読んでて少し怖いな・・・と思いました。
主人公の臨は死んでしまった兄の変わりなれるように、精一杯頑張ってきたけどやっぱり兄の代わりにはなれなくて・・・お母さんの「臨なんて嫌いだった」「律(兄)の方が好きだった」と言葉は酷いな・・・と思いました。あれだけ母親の為に頑張ってきたのに、その母親に拒絶されるのは悲しすぎる。たぶん臨が事故にあって彼を失ってしまわなければ、臨も大切な息子だった、愛してたとは気づけなかっただろうなー。
でも愛情があったからこそ、彼が目覚める時には自分たちは絶対この世に居ないけれどそれでも生きていて欲しい、自分の好きなように生きてと延命治療を受けさせたんだろうし。
色々失いながらも、大切な人たちの思いを胸に前に進もうとする臨たちが眩しいなーと。今回は序章だという事で、これからどんな旅をしていくのか楽しみです。
従兄弟の優が読んでたベストセラー小説「黄金旋律」とタイトルが同じなのは何か意味があるのかな?
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