ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2013/10/08 Tue.
マゼンタ色の黄昏―マリア外伝/榛名 しおり 
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マリアよりも艶やかで狂おしい、エルザ、フランツ、ユリアの恋物語―。
マリア本編より前の話で、親世代の話になります。
エルザ(ソニア、ヨハンの母でハルバーシュタット公爵夫人)の生き方が本当に誇り高いな、と思いました。最後のさいごまでハプスブルク家の女として生きた彼女が格好良かったです。ただ最後彼女が迎えた迎えた結末を考えると、結局ハプスブルクの家から逃れなかったという事だと思うけど・・・。
エルザが誇り高い女性だったからこそ、フランツも最後まで裏切らずに共にあろうとしたんだろうし。
個人的に最後の方の2人の気安いやりとりが戦友っぽくて好きです。
マリアの母のユリアは、どっちかというとエルザ視点の方が多いので印象が薄いんだけどきっとマリアの性格は彼女譲りなんだろうなー。
この外伝を読んでると、マリアは本当に愛されていた子なんだなと。あとエルザ、フランツ、ユリアたちの希望だったのではないかと。で、ユリアは2人の希望であるマリアを見届ける義務があると・・・(ユリアの子でもあるんだけれど)
個人的にエルザは自分の子ヨハンと結婚して欲しいと思ってたみたいけど、マリア本編での所業を考えるとちょっとねwソニア、ヨハンも見事公爵の歪んだ部分を受け継いでしまったようで・・・
この外伝を読むと、マリアの結末に本当に良かったね・・・となるのでマリアとセットで読んで欲しいです。
(エルザ、フランツ、ユリアが案外若かった事にびっくり・・・!)
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Posted on 13:05 [edit]
category: Xホワイトハート文庫
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