ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2013/02/24 Sun.
王子様の猫/小鳥遊ひよ 
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幼いころ、記憶をなくして森でさまよっていたところを、王子サミュエルに拾われた少女リル。サミュエルは、そんな彼女を猫として飼い始め、溺愛するようになる。森の奥深く、訪れる者のほとんどいない離宮で、いつしかふたりは互いの身体に溺れるようになるのだが…。リルの過去を知る者の出現で、優しかった王子の様子が豹変し―。
ソーニャ文庫創刊ラインナップの1つ。作者さんが乙女ゲームでは(主に18禁作品)有名なライターさんだという事を知って手に取ってみました。こっちの方もどっちかというとバットエンドよりな結末かな。
王子様とその飼い猫、2人だけの世界に突然異分子がやってきてどこか歪だけど幸せだった世界が崩壊していくという感じな話なので全体的に暗いお話でした。
リルのサミュエルと一緒にいるためなら手段を選ばないという狂気的な面がみれて、最初の少し頭の足りない子(演技だった訳ですけど)の時のギャップが面白かったです。ヒーローのサミュエルはヤンデレでどこか壊れてるんだけど、ヒロインも同じぐらい病んでるのが新鮮だな(少女小説ではね)
周りからしてみると、二人はおかしな人たちで哀れみの対象かもしれないけど、当人たちにしたらきっと幸せな結末に違いないんじゃないかな、と。なかなかインパクトのある終わり方が良かったと思いました。
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