ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2013/02/24 Sun.
監禁、虜囚/仁賀奈 
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とつぜんの事故で両親を失ったシャーリー。残った家族は、甘えたがりの双子の弟ラルフただひとり。亡き両親のかわりに弟を守ろうと決意するシャーリーだったが、彼に恋人ができたという噂を耳にして、ひどく動揺してしまう。許されないとわかっているのに、彼への想いは膨らんでいき、ついには淫らな夢に囚われるようになるのだが…。これは本当に夢?それとも―。『虜囚』と同じ物語を姉のシャーリー視点で描く、sideA。
相変わらず、ちぎりさんのイラストは素敵だな~。
ソーニャ文庫、創刊ラインナップの1つ。だてに『歪んだ愛は美しい』がキャッチフレーズではないですね!
いつものニガナさん作品的なノリで読むと腹パンを食らうような結末じゃないかと。ハッーピーエンド主義な方にはオススメできないかも・・・
個人的にはネタバレなし状態で読んだほうが楽しめると思います。
ヒロインはありえないほど純粋、でヒーローは腹黒という感じでキャラについてはいつもの感じかな~と言う感じですね。まぁヒーローは行き過ぎたヤンデレなんですけどwあと性癖がちょっと(笑)
シャーリー視点で読むと、弟によってだんだん囚われていき最後はラルフの望んだ結末になって「砂糖菓子の檻END」と言う感じで終るんですが、解答編を読むと弟よりも姉の方が恐くねぇ!?となりました。本編には明確には書かれてなかったですが、どこまで知ってたのか。どこまで計算だったんでしょうか。(2人は結局異母姉弟だった訳ですが、お互い惹かれあうのも血筋かな。親も近親だったようだし)もちろん無駄に権力者なヤンデレ弟の暴走も恐ろしいけどwもしかしたらこれはシャーリーの望む結末だったのかな。本当に囚われたのは弟のラルフかもしれない。
最後、現実から目をそらして目の前のいつ壊れるか分からない幸せを選んだ結末は、ハッピーエンドよりも好きです。面白かった!
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