ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2017/12/21 Thu.
淋しき王は天を堕とす ―千年の、或ル師弟― /守野 伊音 
KADOKAWA (2017-12-01)
売り上げランキング: 13,915
天人の“師匠”は、敵対する人間の王・ルタに殺された。彼女の最期の願いは、愛してしまったルタの幸せ。しかし千年後、人間・アセビに転生した“師匠”が見たのは、神話として語られ孤独に生きるルタだった。互いに恋しても、種族が、世界が、誤解が、邪魔をして“相手を幸せにできない”と空回る想い。共に在ることが叶わないなら―変えるべきは世界か。
フォロワーさんがいい中二で面白いぞ!と呟いてたのが気になり手に取って見ました。
転生、親の仇、天使とか設定モリモリで大変好きなやつでした。新人さんで(他社で他の作品が書籍化されてるみたいですが)これからの新作が楽しみでならないです。
ストーリーはシリアスなのだけど、会話がコミカルなので結構ラブコメを読んでる感がありました(そして後半の怒号の展開に驚いた)ちょっとテンポが独特なので慣れるまで少し読みづらかったかな。
誰でよりも大好きで大切だったルカに親の仇として討たれ、そして天界まで墜とされても恨まず彼がただ幸せになることだけだけを願いたという究極の師弟愛だと思ったけど、この時の師匠は世界の中心がルカだったんだろうなぁ。ルカしかいらない的な(なので究極に重い)
そして人間のアセビとして転生してみれば、ルカは孤独な王様としてずっと生きていてそれになんてこったい!となり彼に幸せになってもらおうと(ただし自分はお手伝いするだけ)奮闘してたら師匠だとバレて、そこから過去の師弟関係からその先へ進もうとする話でした。周りの面々も二人をくっ付けようと(特に神殿のご老人たちw)悪ノリしてるのが楽しかったです。私も一緒にムーディな曲を奏でたいw
そして二人で幸せになろうとしたら、元天使なアセビを許さない人間神サイドと王派サイドに人間が割れて戦争になり一気に救いのない展開になりラストまでハラハラしました。戦争の10年間からラストまで結構サクサク進んでしまったのが少し残念。元々のルカへの思いに、アセビになってからの周りの人たちからもらった優しさや愛情があったからこそこの残酷な運命び立ち向かうことが出来たのだと思う。
天界や人間に振り回され続けたルカだったけど、ラストは愛した人と優しい人たちと穏やかに暮らせそうでよかった。
この1冊にぎゅっと展開が詰め込まれてて面白かったけど、もう少し巻数多めで色々もっと読みたかったかなと個人的に。
2017/12/19 Tue.
おこぼれ姫と円卓の騎士 クライマックス編/石田リンネ 
うーん、それぞれ感想を書きたい人生だった(´_ゝ`)
将来自分が女王になることを“知って”いたレティーツィア。だけど、いつ、どんな理由でその日が来るかは知らなかった。王の素質を備えたフリートヘルムを王座に担ぎ上げるべく、軍師ゼノンが引き起こしたクーデターへの反撃の準備は整った。争いが続けば必ず犠牲が出ることを心に刻み、レティは己の元に集った王の専属騎士と王都奪還を目指す!(新王の婚姻)
というか、王になるのはわかっているけどどんな経緯でなるとかはわからないから不安だよね(大切な人がみんな死んでるとか)フリートヘルムの軍師となったゼノンが上手すぎてだな、、!自分たちの騎士は捕まり、自分はメルディ(おそらくレティより弱い)と逃げるしかなく、もしかして自分が王にならなければ、フリートヘルムが王となったほうが争いもなくなり国とっては良いことなどでは・・・と考えたレティでしたが、そんな彼女を信じて戦ってくれている人たちがいるんだと気づき王となることを決心します。あとこの戦いの中で自分のなりたい女王像が固ったのではないかと。
そしてここでレティが王女としてやっていた事に感謝して助けてくれたり、ナパニア国がソレスを通じて力を貸してくれたり、あと自国では騎士や自分たちの弟妹であるコーネリアやレオンハルトもみんなレティだからこそ自らの危険を顧みず力になろうとしたんだと思う。
そしてクーデターを起こしたフリートヘルムも可愛い妹を守る為だったのかもしれない(もう守られる存在ではなかったと気づいたようですが・・・)
あと何気に、アイリーチェのルーツや女伯爵とザイーツの再会とかもありましたね!
このクーデター結果、兄2人も失ってしまったけど(二人とも王族ではなくなったから)特にフリートヘルムを助ける為には茶番でもやって無理やり騎士にでもするしかないよね・・・表舞台ではもう主従関係でしか接することが出来ないとしても(でも望んだ形ではないけど、レティの騎士になる夢がかなった訳で)コルネリア王女ともう兄ではなくなったフリートヘルムのやり取りがまた切なかったです。
そして黒幕のゼノンのあっけない幕引きはまぁなるべくしてなったという感じですね。
人の感情を理解できなかった故に回避できなかったというか。
ラストあたりに(反撃の号令の表紙ではではあんな密着してたのに!)レティに反撃したデュークでしたが、あっさり国と結婚してしまうとは彼女らしい(笑)と言いつつも、しっかり愛人の座に収まったようで(しっかり訓育王という名が送られたらしい)
そして「王達の会議の間」では、レティーツィア女王陛下の姿は見たことないそうで。
女王になってからの、彼女は幸せだからここに来ない、というのがとても良いですよね。
ということで全てを掴み取った女王陛下の物語ラストまで読めて幸せでした!楽しかった!
Posted on 23:27 [edit]
category: B's LOG/アリス文庫
2017/12/19 Tue.
11月読書メーターまとめ 
また読書メーターもまとめてなかったし、ブロガーとしてどうなんだろうと日々反省しています。
最近なかなかPCをパチパチする時間と気力がなかったり、あとはガッと読書(自分比)に時間を当ててみたり。おかげさまで感想書かずに放置してしまって、後日さらに薄いレビューにしかならないやつです。
今日は久しぶりにPCでぱちぱちできて気持ち的にスッキリ。これからもう少し頑張って薄いレビューを書きたいと思います(自虐)
なかなか最近はコミック入れても10冊行かないなぁ。
あとおこぼれ姫ラストまで駆け抜けました!(月跨いでしまったので残りの2冊は来月@読メ)シリーズ読了は諦めてたのでちょっとニヤニヤ
ただ1冊づつ感想がかけなさそうなのが残念(溜めないで読めば良かったかなー)
もうそろそろブログも総括な時期で、今年も乙女ゲーム編(1本しかないけど 笑)読書編、BL編の3本あげる予定ですが、仕事のシフトが思ったよりエグく多分年内は無理そうなのがすごく悔しい!自己満だけどね!
ひとまず記事にあげたい作品だけでもチョイスしときますか〜
年末までなんとか乗り切りたいと思います!(元旦は休み!)
追記より読書メーターまとめです。
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