ひとりあそび

読んだ本、プレーしたゲームなどの感想を中心に綴っています

カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語/丸木 文華   


カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語 (集英社オレンジ文庫)
丸木 文華
集英社 (2016-06-23)
売り上げランキング: 5,543

時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…?煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!


コバルト本誌のホラー特集に文華さんの短編(ちなみに挿絵はCielさんだった)が載ってたので、その話を含めた短編集でも出るのかな?と思ってたのですが、完全書き下ろしだった!ちなみに短編の「珠代」も大正時代が舞台で結構ドロっとした感じなのでおススメ・・・(割と百合っぽい)

何となくだけど、読んでて「一番恐いのは人間」という言葉を思い出した。
いつもよりドロドロ感が少ないので、そこを期待するとちょっと物足りないかもしれない(オレンジ文庫だしね!)ただヒトの負の部分、恨み・愛欲・嫉妬などにスポットが当たっているので作品自体は暗い雰囲気。。大正って近代化が進んで華やかな時代だけど、同じぐらい闇が深そう・・・・

主人公の香澄は人間の醜い部分をどこか冷めた目で見つめているという感じだったのですが、彼女自身もどこか歪んでいてどこか得体のしれないところが個人的に魅力的。あと香澄の父親である坂之上伯爵が女にだらしなくて一言でいえば最悪なのだけど、香澄(他に兄、姉がいる)の産みの親しか愛せないというのは嫌いではない。ただ妾に子が出来ても、金銭面の援助とかするけどあとは無関心(庶子として認知すらしない)というのもどうかと思うけどね・・・・
あと作中に引用されている虫めづる姫君の一節「鬼と女は、本当の姿をみせないからこそ価値がある」が内容にぴったり過ぎると思った、女は恐い生き物なのですよ、、、

鬼の朧は、契約者の香澄にビシビシされながら尻に敷かれてしまっていて最凶な悪路王(笑)という感じなのだけど、実はそんな風に無邪気な従順な鬼を演じてるだけなんだとあってですね・・・・朧も鈴鹿御前の生まれ変わりの香澄に執着してるっぽいので、これはシリーズ化しなければならないやつですね。
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Posted on 19:50 [edit]

category: ライト文芸

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おこぼれ姫と円卓の騎士 王女の休日/石田 リンネ  


表紙が王女のお忍びな休日という感じが良いです。

おこぼれ姫と円卓の騎士 王女の休日 (ビーズログ文庫)
石田 リンネ
KADOKAWA/エンターブレイン (2016-06-15)
売り上げランキング: 2,168


ウルク帝国から帰国の最中、「恋愛」を難しいと思ってしまった未来の女王レティーツィア。そんな彼女の十八歳の誕生日。“専属騎士”から休日をプレゼントされたレティは、お忍び用の服を身に着け、城を抜け出すことに!!『親切な青年』デュークと共に『花屋の少年』や『本場の占い師』に扮した騎士達の導きで束の間の休息を楽しむ…はずが!?


番外編かと思ったら、すごく本編でだな!!!
レティに、休日をプレゼントしようとする騎士たちがとてもらしくてほっこり。
騎士たちの気持ちをしっかり受け取って、休日を「お転婆なお嬢様」として楽しむレティの姿がとても良かったです。
それぞれ騎士たちが、「親切な青年」や「花屋の少年」などに扮してサプライズを演出(メルディ、プレゼンツ)していたのがとても楽しかった。それにしてもノーザルツ公、騎士とはいえ大公様なのにきちんと参加してて何か笑ってしまったwあとお久しぶりな方も出てきていて、おぉ!となりました。

この素敵なサプライズの後、まさかのレティの告白からの「お互い(それぞれ)幸せになりましょう」発言で綺麗に幕引きをしてくれたんだけど、ずるい大人なデュークは諦める気はなさそうなので彼の今後の攻めに期待をしたいと思っています。

そしてラスト、まさかのクーデター勃発で今まで保たれていた均衡が崩れてしまう事に・・・・
フリートヘルム殿下派とは対立、グイード殿下とレオンハルトは牢獄でこのままだと処刑は免れないし、このままだとたとえレティがクーデターを制圧しても大切な人たちを失ってしまいそうで不安だ・・・・というか、ここでグイード殿下の出生の秘密を引っ張り出してくるとはゲスイな!
ゼノンが強敵過ぎるのと、レティたちの騎士たちはバラバラと最悪な状況ではあるんだけれどレティならきっとみんなを幸せに導いてくれると信じて最終章を待ちたいと思います。

Posted on 20:56 [edit]

category: B's LOG/アリス文庫

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紅霞後宮物語 第四幕/雪村花菜   


紅霞後宮物語 第四幕 (富士見L文庫)
雪村花菜
KADOKAWA/富士見書房 (2016-06-11)
売り上げランキング: 1,564

明慧の葬儀も終わり、無情にも日常が戻ってきた。悲しみの冬が過ぎ、春が訪れようとする頃、文林は一冊の帳簿を小玉に示す。帳簿に不自然に出てくる「維山」という地名。それが鄒王の死、さらには明慧の死につながるものだと見た文林は、現地調査を小玉に託す。小玉は皇后の行啓として維山に向かい、維山に入ると陳校尉として調査わ開始するのだが、街の様子に違和感を感じて―?―このままでは終わらせない。終わらせてなるものか。閑小玉、伝説に残る覚悟の戦い。



全体的にはシリアスなのだけど、小玉筆頭にサブキャラたちが個性的なので暗くなり過ぎないのがとても良い。まさか沈太監が小玉の初恋の相手だとは思わなかったし、案の定文林がギスギスしてて(笑)地味に三羽鳥な千姫、雪苑、冬麗が賑やかでお気に入り(今回は活躍してましたしね!)サブキャラたちも結構掘り下げられるのがこのシリーズの魅力だと思っています。あとお土産に岩塩をセレクトする小玉に笑ったw

今まで起こった陰謀(雛王の死とか)と今回の維山の王母の事件は関連があったという事でいいのだろうか・・・隣国が絡んでたらしいし、これから大きな戦とかが起こりそうですよね(というか、こっちから吹っ掛ける気なような・・・)
今回は王母の歪んだ思想や悪人のそこの浅さ(自分も同じ種類の人間だと気付く)に何とも言えない気持ちになりつつも、明慧の死を経て自分の気持ちに区切りをつけられたのは良かったのではないかと。あと義息子である鴻の接し方の答えも出たようでなにより。というか、ぼこうへいかーと小玉を慕う鴻が可愛いくて癒し。

さて今回、小玉は行啓だったので文林はさほど出てきてないはずが何故がゲス度がアップしててですね・・・・謝賢妃は小玉の為に利用し、その死を戦争の大義名分に利用するとかすごく下道だ・・・・謝賢妃もどっちかというと文林よりの歪んだ物を抱えてたみたいだけど。

今回、小玉にとっては最善な策をとったようだけど、その選択が皇后である彼女にがどう影響してくるのかなぁ。物語も大きく動き出しそうなので、続きも楽しみです。

Posted on 21:44 [edit]

category: ライト文芸

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青薔薇伯爵と男装の執事~/和泉 統子  

上巻「出会いは最悪、しかして結末は」下巻「発見された姫君、しかして結末は」のまとめて感想


執事のアンがお仕えするローズベリー家。新当主となったアッシュは優秀で、アンは心浮き立つ。一方、アッシュは女王と謁見して早々、「青い薔薇のことで何か判ったら、報告するように」と命じられ…? (「出会いは最悪、しかして結末は」より)


(ウィングス文庫さん、ノベル化してソフトカバーになられたて正直、値段が・・・ってなるのだけどカバーとカラーピンナップが綺麗で最高)

ヒーローであるアッシュの口が悪すぎるんだけど、読んでる内に癖になるという・・・(へっ、えぇー)
とある理由から周りに嫌われようとしてるんだけど、根が優しい人なのでアンを始め伯爵家の面々には好かれててすごく読んでて和んだ(笑)あと問題の借金も1話で解決する手腕ですよ。
男装執事(結構すぐご主人様にばれてる)であるハワード兼アンジー(略、なアンはすごく性格が善良過ぎて読んでて不安になりました(この子、騙されたりしないのかしら!?的な 笑)

それぞれが秘密を抱えているからか、伏線が多くて頭が混乱したのだけど2巻でいっきに回収されてすごかったです・・・!あと女王の求める「青の薔薇」の正体とか。
欲を言えば、アッシュとアンがお互い好きになっていくところをもう少し読みたかったけれど結構怒号な展開だから仕方がないか。あとローズベリー伯爵家の面々の日常とかももっと読みたかったな~(ナッシュとかリアノンとか)
立場や時代のせいで大事な物をなくしてしまった、祖父母世代のグラデイス女王やケント白公爵、ヒース・ローズベリー青伯爵たちが、孫世代をみて自分たちの求めていた夢が実現したというのがとても良かった。「青い薔薇」の花言葉は叶わぬ夢だけれど、これからは夢は叶うだ、というのにグッときました。
短編では、主役カップルのいちゃいちゃにあてられつつ、オリーブ様のツンデレが可愛い~となりました。元旦那なサイモンも何だかんだ良い人だったな・・・(笑)


姫君返上!の時も思ったけど、和泉さんの書く家族物っていいなぁ。今回も子の幸せを望まない親はいないんだというのにじーんとさせられました。

Posted on 16:54 [edit]

category: ウィングス・ノヴェル

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光の巫女を抱く夜/前田 珠子×香月 せりか   



光の巫女を抱く夜 (コバルト文庫)
前田 珠子 香月 せりか
集英社 (2016-06-01)
売り上げランキング: 52,667

命ある限り、互いを互いの『半身』とする神に選ばれた二人―ヒアルキトと、ハワルアト。島国トランキザムでの神事を行い、命を削るようにして、『ミユキ』が宿る晶脈石を生み出す。ところが最近、より多くの晶脈石が必要とされる事態が起こっていた。いったいなぜ!?三年前から訪れるようになった、大陸の皇子エイシャラムも交え、運命の大きな渦がヒアルキトたちを呑み込んでゆく…!


先月でた「光の巫女を放つ風」が他国の皇子エイシャラム編でしたが、今回はハワルアト編です。

基本的な設定や登場人物は同じなのだけど、性格や関係性とかが結構違うので「~を放つ風」とはまた違った物語という感じだったのが読んでて面白かったです。前回のヒアルのお相手であったエイシャラムは良き親友ポジになってたり、晶脈石の枯渇が深刻化していて「神の腕」である2人が力を酷使してきっとこのままだと三十代まで持たない・・・的な感じで前作よりもギリギリな感じでした。今回サブキャラである権力者である紅大公とかもただの悪役とかで終わらなかったりしたのも良かった。

前作は他国の皇子がきてゴタゴタした感じだったけど、今回は島の内部でゴタゴタしちゃった感じ(それにエイシャラムが巻き込まれてた)
ヒアルとハワルが「神の腕」に選ばれる前の幼少期のエピソードがあったり、ハワル視点が結構あって前作よりも彼の事が掘り下げられたのが良かったです(まあハワル編だしね)お互い半身で唯一身にな存在だけれど、結ばれてはならないというのは切ないよなーと。そして彼、全部一人で抱え込もうとするしで、読んでてアーッとなりました(笑)
ハワルがカゲリを受けてしまってという感じだったのだけど、ラストで奇跡が起こって結局二人とも「神の腕」の役割から解放されて島を出て幸せに暮らしました(島の伝承では奇跡を起こしたとになったというのは面白かったけど)的な感じに終わったのはちょっと残念かなぁと。何せラストにかけてが駆け足だったので、無理やりハッピーエンドした感があってですねー
というか、こちらでも右、左の君が命を削って晶脈石を生み出すというシステム(?)は無くなってはいないので色々と解決はしてない気もするんだけど、神の力に頼り過ぎないで人間たちの力で生きていくといきっかけになったという感じなんだろうか・・・・

という感じで、連続刊行で原案が前田珠子さんという企画物だったのですが個人的に楽しかったのでまた何かやって欲しいなぁと思ったり。なんか企画がすごくコバルトっぽくて良いな!と思った。

Posted on 15:46 [edit]

category: コバルト文庫

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伯爵と妖精4~5/谷 瑞恵  

引き続き読み進めています!先が長いけど、まだまだシリーズが読めて幸せ~
4巻「恋人は幽霊」、5巻「呪いのダイヤに愛をこめて」の感想です。


妖精と話ができる少女リディアは、いわくつきの過去をもつ若き伯爵エドガーに雇われる妖精博士。わけあって形ばかりの婚約をした二人だが、エドガーは低級紙を賑わすほどの女たらしで、リディアは振り回されてばかり。ある夜、エドガーの知人を名乗る霊媒師が降霊会を行なった。宿敵プリンスの罠だと知りながらあえて会に参加したエドガーの前に現れた霊媒師は、死んだはずの仲間アーミンにそっくりで…。(「 恋人は幽霊」より)


少しずつだけど、プリンスの目的やエドガーの自身の事が明かされてきた4~5巻でした。
プリンスの目的はとある皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)の血筋である自分が女王に取って代わって英国を支配しようとしていて、その為に母方にその血が流れていたエドガーを利用しようとしているという感じでしょうか。プリンスの側近の側近であるユシリスが毎回マジで潰しにかかってくるのが恐ろしいです(ここまでしぶとい敵も久々だ)

今回もリディアが色々と巻き込まれて大変そう(幽霊に取りつかれたり、何ちゃって後宮に入っちゃったり)でしたが、それでもフェアリードクターとして頑張ろうとする姿が良いですね。そんなリディアだからこそ、ケルピーに気に入られてるのかな。リディアにちょっかいをかけるケルピーが結構好きだったりします、あと助けてくれるし。エドガーに乗せられる事が多くて、イラッとなってるんだけど何だかんだエドガーの為に全力を尽くしちゃうんだから相変わらず人が良いなぁと。いつもエドガーに対してはツンツンした態度を取ってしまうのだけど、今回5巻でちょっと体調を崩したリディアが、エドガーに対していつもより素直になっていたのがとても可愛かったです。

どこか恋愛には本気にはなれてないというか(本人的にはいつも本気だったらしい)恋愛に関してはどこか軽めだったエドガーが、リディアに対してはきちんと守れるかが不安だとか、男の責任について考えだしてきたのでこれはもうそろそろ本気だしてくるのだろうか・・・とドキドキ。今まで本気で恋する事が出来なかったエドガーに、彼の望みを叶えるために全力を尽くすと言い切ったレイヴンにとてもぐっときました。あと死んでしまったと思われてたアーミンがアザラシの妖精としてだけどまたエドガーたちの元へ帰って来られて良かった.....!

Posted on 20:52 [edit]

category: コバルト文庫

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5月の読書メーターまとめ  

もう6月で驚きである(まる)
毎日が早すぎで、きっとすぐ年末とかになっちゃうんだろうな(気が早いか 笑)

今月の読了数が9冊で、若干いつもより少ないのだけど(月最低でも10冊は読みたい)全部活字だ・・・!そして脅威のコバルト(オレンジ)率でした。最近コバルトは表紙がおしゃれで思わず手にとってしまう事が多いです。新刊が月3作品ぐらいしか出なくなったから、もう全部買っちゃおうかな!ってなります最近。


かぐや姫→久しぶりに松田さんのコバでの新作でやはりキャラの掛け合いがとても面白い。松田さんといえばラブコメという印象なんだけど号泣のようにどろっとした作品も書かれるしすごく幅が広い方ですよね。久しぶりの新刊で、前半はほっこりするエピソードが多くて後半は猟奇的な事件に巻き込まれてという感じだったのだけどラストで作品の印象がガラっと変わった作品(とても好き)リチャードは続巻が出ててすごく嬉しかったので、また続きも出して下さい!!!!リチャードが正義に胃袋がっちり掴まれてて可愛い・・・
(というかオレンジ文庫の続巻ラインってどんな感じなんだろう)

祝完結・・・!

アラン様の迷言をもう読めないと思うと寂しいですが、とても良いシンデレラストーリーだったと思います。今回はお互いの為にそれぞれ奮闘するという話だったのですが、相変わらずアランさまの言動がハジけてて最後まで面白かった!

さて読み進めている「伯爵と妖精」シリーズただいま4巻まで読みました。読み始めてしまうと続きが気になって伯妖ばかり読んでしまいそうになるので、とても危険です(笑)エドガーとリディアの攻防ににやにやしつつ、引き続き読み進めたいと思っています!

という事で、追記より読書メーターまとめです。

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Posted on 14:52 [edit]

category: まとめ

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