ひとりあそび
気ままに、読んだ本の感想を中心に綴っています
2014/10/30 Thu.
カーリー 3.孵化する恋と帝国の終焉/高殿 円 
![]() | カーリー <3.孵化する恋と帝国の終焉> (講談社文庫) (2014/10/15) 高殿 円 商品詳細を見る |
カーリー再び!伝説のシリーズ、待望の新作が刊行!大学生になったシャーロットは変わらずインド、そしてカーリーを思い続け……。
待望の新作という事で楽しみにしてました。途中まで(挿絵目当てで)インポケットで追いかけてたんですが、シャーロットがパーティーに潜入する手前まで止めてしまったんだよなー。
前巻から4年後でシャーロットも大学生。オルガ女学院での経験がきっかけになったのか、すごく精神的にも強くなっていてびっくりしました。あのフェビアンを軽く言い負かしちゃってるんだから。オックスフォード大学に奨学金を得て進学したんだから、すっかり才女ですよ。
どうしてもカーリーに会いたい、でも今は戦時中(インドも独立するか否かでごたごた)で行ける状況にない、じゃあインドの王子様と婚約して行けばいいと本当にしちゃうんだから行動力が半端ないですよね。シャーロットと婚約した王子もなかなか愉快な人で結構好きです。
インドに来て、オルガ女学院の面々と再会できたけどもう昔のままではいられない、自分の意思にかかわらず時代に翻弄されていく・・・というのが悲しい。ずっとみんな一緒にあの学院で楽しく青春を過ごせれば良かったのにね。
ラストあたりに登場したカーリーは自分の十八番(女装してシャーロットの近くにいた)を披露してましたが、やっぱりカーリーはシャーロットの王子様という感じで格好良いですね。女学院での、ヒンディ語のレッスンの事を彼女に思い出させようとしているカーリーにちょっと笑っちゃいました。
色々新たな謎(シャーロットの出生、パパと継母ヘレンとはサクッと離婚したようだし)が出てきたところに、確実に藩王国も終焉に向かっていてるようです。無関係ではいられないシャーロットやカーリーたちはどうなってしまうんだろう・・・続きが待ち遠しいです。
2014/10/28 Tue.
恋と悪魔と黙示録 身代わり婚約者と秘せしオズの黒麦譚 /糸森 環 
![]() | 恋と悪魔と黙示録 身代わり婚約者と秘せしオズの黒麦譚 (一迅社文庫アイリス) (2014/10/18) 糸森 環 商品詳細を見る |
神魔アガルと契約し“名もなき悪魔”の生態を解明する朔使となったレジナ。朔使総帥の後見で、本人も知らないうちに貴族の養女となっていたレジナに持ちかけられたのは、辺境伯爵との結婚話!大貴族で朔使でもあるヴィネトが婚約者の振りをするけれど、求婚者は諦めずに悪魔を使ってレジナを攫おうとしてきて―!?一途な魔物と乙女の恋に未来の幻魔王も参戦?
カラーピンナップを本編を読んでからまた見てみると、なるほどね!となりますね(レジナに化けたバレクだよね?)
最近すごくハマッているシリーズの新刊で楽しみにまってました!
レジナと恋人として歩んでいくために、リスト様や卿に認められようと頑張るアガルが健気・・・!二人のやり取りも甘くてニヤニヤして読みました、まぁあんなにラブラブなんだから2人の関係に気づかれますよね(笑)
あとバレクがいなくなってしまったとき、卿は結構あせって自分の神魔を探してて普段邪険に扱ってるけどやっぱ大切な存在なのねー(レジナのクッキーで釣ろうとしてたのには、ちょっと笑ってしまいましたが)
このシリーズは基本的に一冊読みきりなんですが、今回の話が真相への伏線だったのかな?ラストでどーんと真実(レジナの兄ラウルは本当は生きていて、魔王マグラシスだった)が明かされ、さてレジナは本当は何者?なところで続く!なので早く続きを・・・・!!状態ですよ。うーん、ところどころレジナとアガルの別離を匂わす部分があったのでこれからどうなってしまうのかが不安。
今回いっきに話が進んだので、結構完結が近いのかも・・・?アイリスではなかなかシリーズ物(3巻以上続いている)ってないので、出来るだけ長く続いて欲しいなーと。
2014/10/18 Sat.
(仮)花嫁のやんごとなき事情7.5~すべての道は離婚に通ず?~/夕鷺 かのう 
表紙がおいしそう
![]() | (仮)花嫁のやんごとなき事情7.5~すべての道は離婚に通ず?~ (ビーズログ文庫) (2014/11/13) 夕鷺 かのう 商品詳細を見る |
敵国の皇子クロウと“円満離婚”するため、絶賛身代わり花嫁中のフェルディア。仕事に厳しくお金に甘い残念脳勤少女だが、本当は不器用で泣き虫だった!? 養い親ガウェインと彼女の絆を描く過去編のほか、フェルとクロウの離婚バトル【お忍びデート編】など爆笑必至の短編が満載!
ただの短編集かと思いきや、スペシャルファンブックだった!
サブタイトルの「すべての道は離婚に通ず?」がいいですね。てかまだフェル離婚諦めないんだ的な(笑)
書き下ろし短編集や漫画、人物紹介が収録されててたので結構充実してた内容だと思いました。個人的には満足。
個人的には、ガウェイン先生とフェルの過去の話がお気に入りです。不器用で何も出来なかったフェルが先生のために!とババアさんのところで奮闘する姿にうるっとしました。どんどん努力していったこそ、今のフェルがあるんだねー
あとフェルを必死に守ろうとする先生の姿も素敵だったなーいや、この親子最高だー。あ、でもフェルの守銭奴はこのババアさんの教えのせいか!(笑)
あと他の短編で、暗器をみて「稲穂の収穫に使えそう!」な発言に自分も和みました。
短編を読むほど、ジル兄上がよくわからなすぎて謎である。ちょいちょい次への伏線がはられてたので、これからどうなるのかなー
Posted on 18:55 [edit]
category: B's LOG/アリス文庫
2014/10/18 Sat.
F‐エフ‐ 茨の刻と青の地図/糸森 環 
![]() | F ‐エフ‐ 茨の刻と青の地図 (角川ビーンズ文庫) (2014/08/30) 糸森 環 商品詳細を見る |
あなたの最期を私に――人としての、死を」滅びゆく異世界を救うことを運命づけられた少女、響。唯一の生き残りの騎士リュイとともに、世界を救うために旅をする。しかし、人の皮を脱いだ幽鬼たちに囲まれて…!?
シリーズ2巻目です。
主要登場人物が、響、リュイ、エル(とたまに神様、フォーチュンもたまに)ぐらいしかまだ出てこないのでシンプルで読みやすい。
何度絶望しても前を進もうとする響を阻むように絶望が襲い掛かってくる展開なので読むのがなかなかつらい・・・
やっと自分の力を活かせる!と思ったら、その行動が裏目に出てしまって、自己嫌悪におちいってぐるぐるしてしまうので結構色々な物が削られた(読み応えはあるけどね)あと少女小説的にはレイムさん、結構グロかったな・・・
今回リュイさん、響とふたりぼっちだからか執着度が増していて大変おいし・・・いや危険な感じでした。絶対的なピンチの地点で心中しようとするんだから危ない、危ない。彼の執着度は表紙にも現れてますけどね(笑)この殺伐した世界で唯一の癒しはエルぐらい・・・もふりたい
自分の選んだ選択肢によって、オーリーンやシルヴァイの存在が消えてしまって絶望した響でしたが、また彼らの信仰が戻る時のために、この世界を救ってみせる!と決心した彼女にまたラスト、また最悪な展開を向かえそうで続きを読むのがちょっと怖いです(サイト版は我慢!)
そういえば、笹良と響は友達みたいだし、二人が異世界にトリップしてしまったのは何か理由があるのかな?だいたい異世界に飛ばされた時期は同じっぽいし。
今月は、アイリスから恋と悪魔シリーズと末にsheseaの2巻(やった!)が発売予定なので今から楽しみ!
2014/10/07 Tue.
9月の読書メーターまとめ 
今月は8冊と少なめだったんですが、面白い本が多かったなーという感じ。
個人的にはおこぼれ姫の短編がお気に入り。恋にまつわる短編集で本編よりも甘くて面白かったです。メインの中篇はサブキャラカップルの物語だったんですが、契約から始まった恋という感じでニヤニヤ
あと最近は一般よりのレーベルを読む事も多くなってきました
個人的にはこの2冊がお気に入り
レアリアは1冊に色々詰め込み過ぎたのか、かなり読みにくくオススメしづらい作品なんですが「行き着く先は絶望しかない」系な世界観がツボなんですよね(彩雲国の後半や骸骨を請うを好きな人たちは好きな世界観かも?)登場人物も魅力的で個人的には好きなシリーズなので続編が決まってるのは嬉しい。
コクランは、最初はコミカルに進んでいくんだけどだんだんコクラン王女の闇が明かされていく感じで全体的に重い話。最後のさいごに奇跡が起こってハッピーエンドだったんだけど、よく考えたら何も解決してないんだよなぁ・・・(作者も続きを考えていらっしゃてたみたいだし)という事で続きはよ・・・
個人的にもっと色んな人に読まれて欲しいなーと思った作品です(kindleでかなりお安くなってるみたいなのでぜひ!)
コミックスでは楽しみにしていた、「とりかえ・ばや」「薔薇王の葬列」の新刊が読めて幸せでした
歴史(古典)を題材にしている漫画が最近面白くてしかたがない
最近、急に寒くなってきました。風邪も流行ってるようなので、みなさん気を付けて下さいね!
それでは追記より、読書メーターのまとめです。
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