ひとりあそび

読んだ本、プレーしたゲームなどの感想を中心に綴っています

双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる/丸木 文華   


双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる (ジュエル文庫)
丸木 文華
KADOKAWA (2018-06-01)
売り上げランキング: 941

冷酷無比な軍人と、彼を狙う暗殺者の少女。軍学校のエリートと、すべてを悟った娼婦。それは戦勝国の支配者と、敗戦国の従属者。翻弄する言葉で、灼熱の肉楔で―誇り高き血統を嘲笑うかのように、悪魔な支配者は淫らに身体を喰らい尽くし、姫たちは雌獣へと堕とされる―!狂った執着を一身に浴び続けた2人の姫が地獄の底で見つけた純愛の姿とは―!?4人の執着と愛憎とが縺れあう!!Wエロティクス超大作!!



かなーり前に同レーベルであるジュエル文庫で発売された「監禁愛アンソロジー」に収録されていた「ローテ・ゾネ」(テロ組織)と同じ世界観で、今回のヒロインの一人である美園がその組織に(通称「姫」)所属する女スパイです。
(恐らくですが・・)世界観は恐らくナチ統治下のドイツを舞台にしているのかなぁと・・・(トップが総督だったり、進化論がうんたら)トキ人(日本人っぽい。祖国にはミカドがいる)=人間ではない、と家畜のように扱われていたり(故に、トキ人によるテロ組織が複数存在する)差別描写がなかかな読んでてシンドかったです。世界観がかなり作り込まれてるので1冊だけで終わるのもったいない!ぞ!あとTLレーベル的にめっちゃ異色作
あとネタバレなしで読んだほうが楽しめると思います。

Wヒロイン者で二人の視点で同時にストーリーが進んで行くのが新鮮でした(丸木さん、ゲームライターもやられてるからか上手い)同じ時間軸なのに、一人女スパイ、もう一人は高級娼婦だからか全く違う生き方をして、相手の男も対照的なのが面白いなぁと、エリート軍人と貴族のボンボン(極)だし。それぞれ独立した物語なのでは?という感じに見せかけて、Wヒロインの意味もちゃんとあったのにはさすが〜!となりました美園が探していた妹香織が桜だった)主にゲオルグのお陰で(笑)、今後二人の人生が交わる事がなくそれぞれの大事な相手と生きていくのかなと思います。桜は、アダムの手綱をきちんと握って逞しく生きていけると断言できる(笑)そして純粋過ぎるアダムはきっと軍の世界ではやっていけなかったと思う(異常と言える程、真っ直ぐ過ぎるから)

誰もが予期せぬ愛に溺れることになるのが面白い。道化師と揶揄されるゲオルグは何枚も上手な人物だけど、いつまでも自分の側に置きたいぐらい美園に執着して愛してしまったのは彼の最大の誤算なのかなと。彼は美園と妹がけして再会しないようにと裏で動いてますが、美園も生きる為に家族を拠り所にしてたけど、ゲオルグがいる今そんなに妹に執着するのかなぁと(臆病故、きっと彼はそれに気づけない。あと愛に飢えていたしね)

トキ人という差別階級の女性を、権力者であるダイシュ人の男を支配しているようで、奴隷と見下しているトキ人に身も心も支配される者が増えてゆく中、実は内から侵略されているのでは?というゲオルグの憶測にゾクッとさせられました。

・監禁愛アンソロジーの「ローテ・ゾネ」も読み直したので、一緒にザックリ感想を。丸木さんのソーニャ文庫の作品と一緒に軽く感想を書いてたんですが、薄すぎて内容がイマイチわからなかったので書い直して読み直すか・・・となりました(笑)
こちらの作品の方は、殺そうとした相手に捕まり玩具のように好き勝手にされるという感じで、鬼畜度が半端ないです。
ヒロインである絵梨子は明らかに未成年(というか少女)なのでメンタルも身体もボロボロにされてとても痛々しい。
そんな彼女を「氷の悪魔」ことヴァルター・フォン・エーデルシュタイン(ちなみにゲオルグの妹の旦那。子2人有りかつ、妻とは別居中。伯爵家には残虐の血も流れてるらしい)は好き勝手に扱いますが、育った孤児院や所属していた「ローテ・ゾネ」ではずっと孤独で、居場所が欲しかった為に暗殺で仇をうち仲間に認められたかったという本心をきいてからといもの、だんだん彼は執着していくことになります。ヴォルターはかつて家督を争って骨肉の争いをしてきていて身内ほど信じられない、特くに自分の地位などには執着してないけれど俺は俺をやめられない(それが存在意義だから)それ故に、いつでも殺せて自分の手の中に収めれる様なやつしか愛せないだろう彼も孤独なんだろうな。
)そして彼の子を孕み、仲間には死ねと言われ、全てを奪った敵であり仇であるヴァルターには「俺の側で生きろ」と懇願され、絵梨子が一番欲しい言葉をくれたとヴォルターを選んだのは、最後は全てを投げ出しても愛をとってしまう(みんな愛情に飢えてるのかなと)このシリーズらしいのかなぁと(この短編の方が先ですが)このカップルは孤独をお互いの存在で埋めあっていると言う感じでした(限りなく共依存)
「双囚」の作中にもヴァルターは「氷の悪魔」として出てきますが愛人(絵梨子)との子供が出来て幸せボケが過ぎて隙がヤバイとゲオルクに釘を刺されてました(笑)もしかしたら、絵梨子と美園も顔見知りだったかもですね(だいぶ組織での立場は違ったみたいだけど)
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Posted on 20:35 [edit]

category: ティーンズラブ系

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狂王の情愛/富樫聖夜   

久しぶりにTLの感想を書くなぁ・・・(更新自体久しぶりなのは置いといて)
個人的にTLは合う合わないが結構激しいので、ほぼ作家買いが多いです(丸木さん、葉月さん、あと今回富樫も自分にはツボな作家さんかななんて)あとレーベルがもはやわからん!個人的はソーニャ推しかしらー(レーベル色的に)

狂王の情愛 (ソーニャ文庫)
富樫聖夜
イースト・プレス (2017-04-30)
売り上げランキング: 8,945

大国ブラーゼンで人質としての日々を過ごす小国の王女ティアリス。身分の低い母を持つ彼女は、祖国でもブラーゼンでも冷遇されていた。だがある日、ブラーゼンの第四王子セヴィオスに出会う。似た境遇の二人は惹かれあい、愛しあうようになるのだが、セヴィオスの愛はやがて排他的な狂愛に変わっていく。彼の異常な愛に気づかず、王となった彼のために身を引こうとするティアリスは、静かに微笑む彼に強引に組み敷かれ、何度も欲望を注がれて…。



エロだけではなく(個人的には薄めだと思った。自分が麻痺してる訳ではないと思いたい 笑)ヒロインとヒーローが惹かれ合う過程とか、歪みのネタバレとかストーリがとてもしっかりしててとても読み応えがあって良かったです。まぁタイトルから察し・・・という感じなので結構好き嫌い分かれそうな感じがしますが自分は面白かった。

要約すれば、母親が庶民(孤児院出身の歌姫)だった為に冷遇されていた王女ティアレスが大国ブラーゼンへ人質として送られるのだけど、そこで第四王子に出会いお互い惹かれあってラストは王子は聖王となり王女は聖王妃になりましたとさ、めでたしめでたしなシンデレラストーリーんだけど、そのハッピーなエンディングを迎える為に邪魔な物は迷わず排除してきたので振り返ればきっと血でドロドロなはず・・・そもそもヒーロー第四王子セヴィオスが王になったのは、ティアリスに「優しい世界」をあげたいからでその目的の為王になった訳で、その為に邪魔な父と異母兄を殺したり(もちろん自分の手は汚さず)ヒロインに優しくなかった王である父、王妃、異母姉もヒロインにこっそり国ごと滅ぼす優しさ(?)

一見、セヴィオスが執着を拗らせて箱庭にティアリスを閉じ込めたい故の行動かと思いきゃ、無意識に彼女が自分の望みを叶えさせていて、本心では自分と母親を冷遇した父や王妃、異母姉を心から憎んでいて、わたしの世界には必要ない、さようなら!と自ら作られた優しい箱庭で自分に優しい人や物だけを見て生きていくという感じでなかなかの歪みっぷり・・・王の前で、ティアリスの事をディスったらもう酷いですから、賢王の耳に入ればたちまち王は狂王となるという噂があるぐらい・・・ちなみに侍従見習い(他からすると)からすると、ティアリスは綺麗だけど聖王妃としてはパッとしないと称されてるそうですよ(限られた公務しかやらない、朝議で発言しない、謁見であまり言葉を発しない)まぁそんな言葉は彼女の耳に入る事はないし、きっと自分に優しいものだけを見続けるんだろうと思います。

(ちなみに、優しい王女様につけこむ狡猾宰相がヒーローな「二人だけの牢獄」も非常にオススメです。)

Posted on 21:06 [edit]

category: ティーンズラブ系

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蜘蛛の見る夢/丸木文華   

TL読んだの久しぶりな気がする・・・・

蜘蛛の見る夢 (ソーニャ文庫)
丸木文華
イースト・プレス (2016-10-05)
売り上げランキング: 376

目覚めると見知らぬ洋館にいた尚子。そこへ、女物の着物を着た美しい青年・皓紀が現れる。彼は巨大企業の御曹司で、尚子の主人であるらしい。さらに、尚子はバルコニーからの転落事故により、1年間昏睡状態だったのだという。記憶と違う現実に混乱しつつも皓紀に仕える尚子。彼の尋常でない仕打ちと館の異様な空気に、尚子の精神は蝕まれ搦め捕られてゆく。彼の狂った愛に身体をも征服される日々の中、尚子はやがて1年前の真実を思い出し―。


久しぶりにソーニャ文庫の新刊に丸木さんが来たのでもちろん購入しました!
やっぱり丸木さんの文章って好きだなー、読んでて思わず世界観に引き込まれてしまう。語彙力が少なくて上手く説明が出来ないけれど、エロありでもとても品があると思うんだよなー

時代錯誤な家が舞台なので、あまり現代物という感じはしなかったかな。そもそもヒーローの皓紀の普段着は女物の着物だったりするので、ヒロインと一緒に戸惑うしかない。宝来家の奥様の暁子さまは壊れててヒステリー、弟は薬中だったり(途中退場)と結構異様な家で結構読んでて恐かった。奥様なんてラスト付近、刀振り回して殺そうとしてくるから・・・・ラストにヒーロー目線の過去話が載ってたのですが、お母さま生け花にされててそりゃ壊れるなと。あとヒーローヒロインの幼少期色々危ない

ヒロインの持っている記憶と周りの言う記憶が一致しない!もう何が真実が分からない!状態で結構ミステリーな部分があり、真相が気になって一気に読んでしまいました。もしかして自分の地雷(実は夢で体験してた記憶が、ただ似てるだけのまったくの別人で身代わりとして連れてこられた)なオチかと疑いながら読んでたのですがそんなことなくて良かったw
ヒーローもヒロインに辛くあたるので酷いし、ヒロインに対する執着が凄まじいのだけどその行動はヒロインを独占したい!という気持ち故なのでとても純粋なのだろうな・・・・ヒーローはヒロインを自分に縛りつけたと思ってるけど、実は捕まったのはあなたの方なのよ・・・的なオチにゾクっとしました。すべて思い出しても自分たちのために忘れたふりをし続けるという感じで、丸木ヒロインは結構したたかなのが良いですよね!邪魔者もいなくなった、ヒーローはヒロインを手に入れて満ち足りてるので(きっとヒロインの髪の毛にくるまって寝てるんだろうな)その内家、ヒロインに乗っ取られてるんだろうな(そもそも本当の宝来家の生き残りだから取り戻した事になるのか

本編を読んで、表紙とプロローグを読み返してみるとすごくしっくりした
今回も良い感じにドロッとしてて面白かったです!

Posted on 21:38 [edit]

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乙女ゲームで死にたくないんです/葉月 クロル  



ここは『禁じられた激情~陵辱の甘い罠』というとんでもないタイトルの18禁乙女ゲームの世界!18歳までに誰かとエッチしないと死にルート確定のモブキャラのオードリー。18歳を機に凌辱ルートが待ち受けているヒロインのフローラ。それぞれのキャラクターになぜか転生してしまったふたりの少女は、待ちうける運命を変えるために奮闘する…!


フォロワーさんの感想を見て面白そうだったので手に取ってみました。メリッサの作品は二作目ですね。

あ!わたし前世でプレーしていた乙女ゲームに転生してる!系な話なんですが、今回はTLなので18禁乙女ゲーム『禁じられた激情~陵辱の甘い罠』というとんでもない世界観のヒロイン(とモブ)になってたよ的な感じです(笑)
このままだと、作中ではモブなオードリーは死亡エンド、ヒロインことフローラはどいつを選んでも凌辱ルートまっしぐらじゃないか!ということでヒロインたちが自ら奮闘してそのフラグをブチ壊していく話でした。設定がエグイ割には普通のラブコメなので安心して下さい、自分は最後まで楽しめました(自分的に文庫で出ているTLよりも描写がマイルドだと思います)

オードリー編、フローラ編、おまけでシンシア編でそれぞれ違う話が読めたのも良かった!
オードリー、フローラそれぞれ自ら最悪の運命を回避しようと奮闘する姿が良かったんですが、若干二人(短編のシンシアを含めると三人か)の二十代の乙女ゲーを楽しんでたころの前世がはみ出てしまっていて若干読んでて微妙な気持ちに(笑)


文章が軽めなのでサクサク読めたのは良いんですが、もうちょっと色々掘り下げて欲しかったかなぁと。ヒーローたちに溺愛されるのは読んでて楽しいんですが、展開が早すぎていつのまにこんなに相思相愛になってるの?的なね・・・いや、あれか恋に落ちるのは一瞬だから過程なんて気にするなって事ですか、きっとそうだ・・・

個人的に、あの変態な攻略者たちのその後が気になる・・・・(魔術師長とシンシアの短編はあったけど)

Posted on 20:18 [edit]

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月刊 人外妄想図鑑 【巨人族】/ひよこマッチ  

初めてオンノベなTLを読んだ気がします。描写的には文庫版のレーベルよりもマイルドな気がする、あとファンタジー色が強いような(今回トリップ物だという事もあるけど)ただソフトカバーでお値段が高めだし、手を出しにくそうな気もする。


平凡なOLがいきなり異世界トリップ!?彼女を助けたのは、なんと2メートルを越える巨人族の男だった。不器用ながらも優しく守ってくれる彼と、少しずつ距離が縮まっていくのだが、巨人族には、主に男女関係で予想もつかない掟があって―?


TLとは思えないタイトルに!?となったんですが、読んでみたら普通に面白かった(もちろん時前にレビューをチェックしてますが)。巨人っていうからどんなトンデモ設定なんだろとおもったけれど、ジュリアンさんは割と小さめ(2メートルほど)な巨人だそうで。あとヒロインも割と大柄。
うっかり(?)異世界にトリップしてしまった主人公が巨人さんに拾われて溺愛される話で、すごくゴロゴロしてしまった!自分、基本的にヒゲって苦手要素なんですがヒロインにぞっこんなおじさん可愛い。巨人族は妻を大切にする一族だそうで、すごくヒロインが愛されるんですがその愛重たい(笑)

巨人族は「嫁以外の女性と会話してはいけない」というルールというのがあってか、ヒロインとの会話はなく身振り手振りでコミュニケーションを取るんですが色々かみ合ってないのが面白かったです。日本人の桜からしたら、とくに意識しての動作じゃなかったのに巨人族的には誘っているサインだったり(笑)
世界観的には色々こってそうだなーと思ったんですが、ヒロインの桜視点かつジュリアンと小人族の友人しか出てこないのでとても読みやすかったです。その代わり世界観の説明のために、この世界の色々なジャンルな本の抜粋が入るのが面白かった(読んでてちょっと違和感はあったけど)

あっさり元の世界を捨てて、ジュリアンの手を取ったのはちょっと拍子抜けしたんですがハッピーエンドだしいっか!(雑)でも選択肢を一歩間違えればシリアスに突入しそうな話だと思った。

本編はたぶんこれで完結なんだろうと思うんですが、どうやら巨人さんことジュリアン視点の話もあるんだとか!ぜひこちらも書籍化して欲しいです。

Posted on 14:27 [edit]

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